05.しっとり

雨が降って去年の事を思い出してしまい、一気にテンションが下がる3人でしたが、富良野に行けば美味い食べ物と酒が待っている!と自分達をはげましつつ国道237号を富良野に向けて出発します

どんよりと曇った山間の道を走って行くと、山頂付近からまたしても雨。そんな中、ビラーゴのライトのLowビームがプツリと切れてしまいました。途中、道路沿いのパーキングで休憩しつつ雨がやまないか様子をうかがいましたが、一向に雨足が弱くなる気配はありません。覚悟を決めて豪雨のなか再出発します。

山道を抜け平野に出る頃には雨が止みました。富良野市内に近づくにつれ天気は回復して、先ほどの豪雨が嘘のようなくらい綺麗な夕日が出てきました。本日はキャンプの予定でしたが、雨上がりのチャンプ場でテントを張る気合もなく、富良野駅前の観光案内場へ行き、“あきば”という民宿を紹介してもらいました。チェックイン前に市内のバイク屋さんに行き、ヘッドライトバルブを購入して無事交換完了。これ以上、何も起らない事を祈るばかりです。

民宿へ着くなり、お風呂で冷え切った体を温めます。その後、濡れた衣類を洗濯しました。備え付けの乾燥機に衣類を詰め込みます。そして、民宿近くの“くまげら”というお店で宴の開始です。ドラマ“北の国から”の撮影に使われたり、スタッフの方が食事をしに来たりしているお店らしいです。地元の食材を使った料理が楽しめます。味噌ベースで、鹿・カモ・鳥肉の入った山賊鍋がとても美味しかったです。くまげらオリジナル焼酎の美味しさも手伝い、またしても深酒ぎみでした。
    
明日は晴れるかな?と話ながら宿に戻ると、民宿のご主人が「乾燥機に衣類詰めすぎだよ。あれじゃ乾かないから部屋に干しといたよ。」と話しかけてきました。本当に迷惑かけてスイマセン。洗濯物を干してくれるなんて・・・なんだか実家に居るような気分になります。お父さんと呼んでもいいでしょうか?とてもアットホームな民宿でございます。